「最近うちの子、口が臭うな〜」と感じていても、口の中を確認できなかったり、うまくブラッシングができなかったりで、何もできずにいる飼い主さん、多いのではないでしょうか?今回は歯石除去と歯周病の治療をご紹介します。
犬・猫では3歳頃より80%以上に多かれ少なかれ歯周病が見られます。
歯周病は口臭、歯の脱落を招くだけでな く、痛みのため食べ物を食べるのを嫌がったり、歯周病の原因の細菌やその毒素が血液にのって体内に入り、細菌性心内膜炎や腎炎、肺炎、関節炎など全身臓器に重大な病気を引き起こす事もある恐ろしい病気です。
先日歯石除去を行ったエドちゃん(小型ミックス・10歳)の例をご紹介します。
数年前から歯石が目立ちだし口臭も気になりだしたので処置をお勧めしました。
処置前には、数日おきに2〜3回の注射治療、もしくは1週間程度の内服薬による抗生物質治療を行います。この治療をすることで、処置時に細菌や毒素が一気に体に廻ることを避けられるばかりか、処置後の回復が早まるというメリットもあります。
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