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歯科疾患
人と同じように動物でも歯科疾患によるトラブルが多く見受けられます。
 
 

犬・猫から小動物まで・・・いろんな動物の歯の病気をご紹介します。
猫の歯石と歯肉炎
猫の歯石と歯肉炎
この子は歯石沈着がひどく絶えず歯肉炎を起こしている状況でした。そのため一週間に一度は注射をしないと食べれないほど・・・原因を除去する為に歯石除去と悪い歯の抜歯を行うことになりました。
処置後
処置後
6本ほど抜歯し、歯石を除去したあとです。犬と違って猫は歯磨き用のガムなどもかじらない為、歯石の再付着が早い傾向があります。口腔内の細菌叢を正常化するラクトフェリンやペルオキシダーゼなどを用いて、再付着を極力予防します。
猫の歯槽膿漏
猫の歯槽膿漏
かなりお年の猫ちゃん、数日前から食欲が無く、口を閉じることができません。安定剤をかけて見ると(痛みがひどいので無麻酔では処置できないくらいです)奥の臼歯が腐り、通常の位置より内側に変位してしまっています。そのため口も閉じれずにいたのでしょう。この歯を抜歯し、同じくぐらついていた反体側の犬歯も抜歯した結果、その日の夕方から食事がとれるようになりました。
べジタルチュウの宣伝部長
べジタルチュウの宣伝部長
歯石や歯周病で悩むわんちゃんにお薦めのデンタルガム【べジタルチュウ】を愛用して、一ヶ月の間に大きな変化がみられた柴犬のテツくんです。
残念ながらBEFOREの写真がないのですが、飼主さんが驚くほどの歯石除去効果がありました。
 
以下、飼主さんからのメールです。
 
驚きチュウ 投稿者: TETU 
投稿日:2005/04/15(Fri) 23:10
歯石を取るのに麻酔をかけてしたことが有りますが、麻酔をかけるのは何だかかわいそうで・・でもベジタルチュウを使い出して変化が見えます。市販の物と比べると柔らかくて
どうしてこれが?と疑問でしたが、確実にきれいになってきました。蓄積したものは中々真白にとはいきませんが、今度行ったときに見てください。びつくりですよ!
 
 
テツ君・使用後一ヶ月
テツ君・使用後一ヶ月
奥の臼歯にびっしりついていた歯石の塊が綺麗にとれたそうです。
テツ君の症例を皮切りに、歯石で悩むワンちゃんたちの【べジタルチュウ・トライアル】がはじまりました!テツ君はいわば宣伝部長なのです!
2ヵ月後
2ヵ月後
前回の写真とは反対側の写真です。奥歯の裏側まで綺麗になっているのがよくわかります。新たな歯石の沈着も無く、口臭が無くなったと飼主さんも喜んでいます。
歯根膿瘍のミルちゃん
歯根膿瘍のミルちゃん
シーズーのミルちゃんは数ヶ月前から鼻水や鼻血に悩まされていました。歯を痛がり出したということで、安定剤をかけて歯石除去の処置を行ったところ、前臼歯の根元が腐ってその穴は鼻腔まで通じていました。抜歯後の大きな穴が確認できます。
患部の肉芽形成を促すためにスーパーライザーを照射しています。しばらくは抗生物質療法も必要となるでしょう。
史上最悪の歯周病
史上最悪の歯周病
今までにみた歯周病の中で一番ひどかったのが、この小次郎くんです。病院に入ってくるなりすごい化膿臭・・・痛みも酷く、食欲も落ちて元気もありませんでした。
菌が全身に廻っている可能性が高いので10回以上の入念な抗生物質注射と抗生物質の内服を経て、やっと処置にこぎつけました。
歯はぐらぐらで容易に抜け落ち、犬歯と数本の臼歯を残して残りの歯はすべて抜歯しました。血液検査で肝臓の機能が落ちていることも判明(歯の影響でしょう)したので、処置後もしばらく抗生物質と強肝剤の内服を継続しています。
歯石除去BEFORE
歯石除去BEFORE
「最近うちの子、口が臭うな〜」と感じていても、口の中を確認できなかったり、うまくブラッシングができなかったりで、何もできずにいる飼い主さん、多いのではないでしょうか?今回は歯石除去と歯周病の治療をご紹介します。
 
犬・猫では3歳頃より80%以上に多かれ少なかれ歯周病が見られます。
歯周病は口臭、歯の脱落を招くだけでな く、痛みのため食べ物を食べるのを嫌がったり、歯周病の原因の細菌やその毒素が血液にのって体内に入り、細菌性心内膜炎や腎炎、肺炎、関節炎など全身臓器に重大な病気を引き起こす事もある恐ろしい病気です。
 
先日歯石除去を行ったエドちゃん(小型ミックス・10歳)の例をご紹介します。
数年前から歯石が目立ちだし口臭も気になりだしたので処置をお勧めしました。
 
処置前には、数日おきに2〜3回の注射治療、もしくは1週間程度の内服薬による抗生物質治療を行います。この治療をすることで、処置時に細菌や毒素が一気に体に廻ることを避けられるばかりか、処置後の回復が早まるというメリットもあります。
 
 
AFTER こんなに綺麗になりました!
AFTER こんなに綺麗になりました!
処置当日は、麻酔をかけるので絶食が必要です。処置時間は30分〜1時間前後。超音波スケラーを用いて歯石をとり、歯の表面を磨きます。処置中、ぐらつきのある歯は抜歯します。処置は日帰りで可能です。
 
処置後も念のため1〜2回、注射治療を行い歯肉炎が起きてないかチェックします。綺麗になったらあとは歯石の再付着を防ぐためにブラッシングやデンタルガムなどホームケアで予防します。5歳をすぎたら1〜2年に一度は処置したほうがよいでしょう。
 
当院では美容時、ワクチン時にも歯のチェックを行っています。お問い合わせ、ご相談はいつでもどうぞ!
 
 

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