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ハムスター・リス

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下半身麻痺のリリちゃん
下半身麻痺のリリちゃん
リリちゃんの下半身は完全に麻痺しています。でも、とっても元気に前足だけで飼い主さんが工夫したバリアフリーのケージのなかを走り回っています。
 
リリちゃんがこうなったのは、まだ体長3cm足らずの生後1ヶ月のとき。階段から落下して背中を強打して脊椎を損傷してしまったのです。飼い主さんは責任を感じて毎日毎日リリちゃんをレーザー治療に連れてきました。始めは排泄障害もあり、時には腸が停滞して心配することもありましたが、今年の春でリリちゃんは1才の誕生日を迎えます。寿命が2年ほどのジャンガリアンで、麻痺を抱えながらの1才はすごいこと。しっかりお祝いしてもらわないとね♪
ウェットテイルのゲンキくん
ウェットテイルのゲンキくん
ゲンキ君は2歳の男の子。下痢をしてお尻が汚れて元気がないということで来院しました。
ハムスターは下痢をすると尻尾がぬれるので「ウェットテイル(濡れた尻尾)」とも呼ばれます。下痢は放置しておくと急激に体力を消耗し、幼いハムスターや老齢ハムスターでは死亡率が大変高い病気です。
ゲンキ君は抗生物質と原虫にも効果のある薬の2本立ての治療で回復しました。
ハムちゃんのお尻が濡れてるときにはウンチを持ってすぐ診察をうけましょう!
ハムスターの骨折
ハムスターの骨折
金属ゲージで飼育していて良く見られるのが足の骨折です。この子も後ろ右足の足首の上を骨折。その上骨折部がかなりずれてしまい、そこをついて歩き回る為、皮膚を破って骨が出てきそうな状態に。
ハムスターは幸い3本足でもよく順応してくれるので、この子は骨折部より上を糸で縛って足を脱落させる結さつ法で処置しました。足は一本失いましたが、今では元気に生活しています。
アカラス(毛包虫)のハムスター
アカラス(毛包虫)のハムスター
この子はロング(長毛)なのですが、飼主さんは購入時から「毛が薄いな〜」と感じていたそうです。最近になって明らかに脱毛が見られたので来院しました。
検査の結果、アカラス(毛根に寄生するダニ)であることが判明しました。おそらく幼少時から持っていたのが何かのきっかけに増加したのでしょう。さっそくイベルメクチンという薬をつかった治療を開始しました。
斜頚のシマリスBABY
斜頚のシマリスBABY
お店から購入して間がないシマリスの子供です。
ある日突然首が傾いて廻るようになってしまいました。
もっとも疑われる原因は細菌感染による前庭障害です。
抗生物質治療と、栄養補給(回転のため自力で上手に食べれず弱る子が多いのです)で、すこしずつ快方にむかっています。
お薬を飲んでます
お薬を飲んでます
飲むのも一苦労!必死で体を支えてやっと体勢が安定しました。
大腸バランチジウムのテツくん
大腸バランチジウムのテツくん
購入して間もなく、便がゆるいということで来院しました。検便したところ見たことも無い原虫が!!調べた結果大腸バランチジウムであることが判明しました。環境の変化などで潜在的に持ったいたものが急激に増え症状をあらわしたと考えられます。薬を投与して2週間して来院しましたが下痢はずいぶん治まり体重も10gも増えていました。
頬袋を切除したモックンです
頬袋を切除したモックンです
昨年秋にも右頬袋が脱出して切除手術をうけましたが、今回は左側が同じように脱出して来院しました。
脱出して時間がたっているため収めることは難しく、こちらも切除となりました。
原因は粘着性のある餌や、細菌感染による頬袋の内部の炎症です。軽度なら中に収めて内服薬で治ることもありますが、重度の場合は外科的切除が必要です。
よく見られる飼育環境
よく見られる飼育環境
ハムスターに関しては、初診かどうかはケージを持ってきていれば一目でわかります。大体のケージには、木のチップが敷き詰められ(牧草のこともあります)、トイレには固まる砂、寝床には綿が入っています。
 
残念ながら、ショップや飼育書では常識とされているこれらの巣材は、ハムスターの病気の大きな原因になっているのです。
 
まず、チップですが、いろんな素材のものが販売されてはいますが、体質にあわないと、酷いアレルギー性の皮膚炎を起こします。細かいチップのホコリが目や気管を刺激して起こる病気も見受けられます。輸入される段階で、害虫駆除のため農薬等が噴霧されていることもあり、中毒をおこす危険もはらんでいます。
 
また、チップそのものが原因ではありませんが、ハムスターの排泄物の状態が把握しづらいという欠点もあります。特に尿の以上や下痢はチップにまぎれると発見が遅れ、重症になって来院する子も多いのです。
 
それ以上に酷い症状が出ることもあるのが牧草です。床敷き用の牧草に変えたとたん中毒に近い位体調を崩す子を今まで何頭も診ています。チップ以上に変な加工がされていることが多いようです。
 
 
そして、絶対にやめて欲しいのが固まる砂です。この商品は化学物質を使用して尿を固まらせる商品です。砂あびが好きなハムスターが中で転げまわったら・・・目の表面は化学物質で焼けただれてしまいます。もちろん皮膚にもいいはずがありません。
 
一見自然な環境に見えて実はいろんな弊害が・・・怖いですね。
 
以上の理由で、初診の飼い主さんには、まず環境の指導から始めます。
 
指導後、改善された環境
指導後、改善された環境
当院が床材としておすすめしているのは、キッチンペーパー等の吸湿性の高い紙です。よく公衆トイレ等に置いてある手拭用の紙もおススメです。床にはこれをそのまま敷き詰め、巣材として手で裂いたティッシュ等を入れておきます。飼い主さんが心配される食べてしまってどうこうといったトラブルには今まで遭遇したことはありません。
 
トイレは紙製の砂(固まらないもの)を使うか、置かないようにします。実際、殆どの子はトイレをトイレとして使っていないようです。巣や食事場所にしてしまっている子が圧倒的ですもんね・・・。トイレに決めた場所の床材をこまめに交換してあげる程度でいいと思います。床材をキッチンペーパーにすると、今まで以上に便や尿の状態がよく把握できるので健康管理にも役立ちます。
 
巣材に使われることの多い綿に関しては、悪いとも言えないのですが、入れすぎると蒸れること、指などに引っかかると糸状によれて締め付け壊死のおそれがあることに注意してくださいね。
 
飼い主さん自作のケージ
飼い主さん自作のケージ
一般的な金網メッシュのケージでは活発な子ほど腕や足を挟んで骨折する事故が多く見られます。上の写真は、その予防と保温も兼ねて、市販ケージの下だけを利用して、壁面はアクリル板を接着して作ったケージです。市販にももっとこういうタイプが増えるといいんですけどね・・・ここまでできなくても、下敷き(文房具)を切って内から貼るだけでも十分です。
ジャンガリアンの皮膚腫瘍
ジャンガリアンの皮膚腫瘍
当院では小動物の腫瘍に対しても内服の免疫強化サプリなどを用いて、なるべく手術せず寿命を全うできるような治療を心がけています。写真のチェッコリーちゃんは、もう2才2ヶ月になります。腫瘍を持ちながら半年以上も元気に頑張っています。飼い主さんは2〜3週間に一度、山口から通院されています。
麻酔中のシマリス
麻酔中のシマリス
口の検査や、処置のため、麻酔が必要なことがあります。このシマリスちゃんは犬用のマスクの中で麻酔中です。
デグー
デグー
デグーは、南米産のげっ歯類の一種です。どちらかというとハムスターよりはモルモットやチンチラに近い動物です。頭からシッポまでの長さが25CMくらいです。
最近は北九州のペットショップでも見かけるようになりました。当院にも数頭患者さんがいます。

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