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泌尿器・生殖器疾患


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膀胱結石のナナちゃん
膀胱結石のナナちゃん
シーズーのナナちゃんは膀胱結石持ち。以前他院に通院して発覚していましたが、急に尿するときに気張るようになり嘔吐まで出だしたということで当院を受診しました。安定剤をかけて尿道にカテーテルを入れてみたところ、尿道の途中と膀胱の頚部に石の感触がありました。
ナナちゃんの初診時レントゲン
ナナちゃんの初診時レントゲン
レントゲンをとってみると大小の膀胱結石が全部で6〜7個あります。ひとまず詰まっている結石をカテーテルで押し戻し、膀胱炎の治療と、石の分析によりストラバイト結石とわかったため、尿を酸性化して石を溶かしやすくする薬と処方食を開始しました。
 
少しずつ減っていく石
少しずつ減っていく石
本来ならば適期をみて手術するのですが、飼い主さんの希望もあり、尿の出具合に注意しつつ内科療法を続けることに・・・。途中、きばりが酷く、今日こそは手術をと考えた日もありましたが、おしっこはある程度出てくれていたので根気強く通院して注射や膀胱の収縮をよくして痛みをとるレーザー治療も併用していたところ、石は徐々にもろくなり、排尿のたびにボロボロと砂状になって排泄されはじめました。
そして、しまいには全部消えてしまったのです!
皆が皆、ナナちゃんのようにうまくいくとは限りませんが、幸運にも手術を免れた運のいいナナちゃんです。