生後4〜5ヶ月のユウキくんです。小さいころからヘルペス(涙目・鼻水症状)はありましたが、治療である程度改善して元気になっていました。
そろそろワクチンをと考えていたところ、最近また同じような症状が出始め、熱も高く、血色が悪いのが気になったので、血液検査を行いました。
結果は、猫白血病ウイルス感染症(Felv)が陽性。
貧血もかなり重度なことが判明しました。
猫白血病は、現代の猫にとって重大な病気です。屋外ではかなりの確率で蔓延していると思われますし、いったん体内に入ると一生涯感染し続けることの多くやっかいな病気です。
名前の通り白血病(血液のがんです)や、リンパ肉腫、貧血、口内炎など様々な症状を呈します。
ユウキくんは母子感染か、幼少時の感染が疑われます。幼くして発症した場合、進行も早いので、さっそく今日から注射と内服の免疫療法を開始しました。
注射は、二次感染を防ぐための抗生物質、強肝剤、ビタミンC(免疫強化作用がある)、免疫刺激剤として、インターフェロン、丸山ワクチンを用います。
内服薬は、インターフェロン液と、免疫強化作用を持つサプリメント液の2種類です。
ユウキくんの戦いのはじまりです・・・
治療開始から数ヶ月、ユウキ君はFIP (猫伝染性腹膜炎)を発症し、天国へ旅立ちました。腹水が溜まりだしてからも免疫療法を続けたおかげか、最後まで食欲だけは落ちず、穏やかな最後だったそうです。
ユウキくん、安らかに・・・
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