プーちゃんは12歳になるおばあちゃん犬です。平成16年5月、乳腺腫瘍が腹部全体に散らばるように多数あることがわかり、他院で手術を勧められました。
しかし、飼い主さんは、プーちゃんの体力では手術は危ないと判断し、友人の紹介で当院に来院されました。
来院初日、プーちゃんは全く元気が無く、心音も弱くかなり衰弱していました。エコーやレントゲン検査の結果、心肺機能の極端な低下が判明し、飼い主さんの判断が正しかったことがはっきりしました。あのまま手術を受けていたら・・・今考えても怖いと飼い主さんは言います。
さっそく心臓の治療を開始し、元気は数回の治療でずいぶん持ち直しました。途中、咳が出たり、下痢をしたりはありましたが、今では病院のトリミングルームでカットできるまでに回復しています。
現在は持病である咳の治療と心臓の治療も兼ねて定期的に通院しています。内服薬は、ATP、ノイキノン(最近になって注目されているコエンザイムQ10です)とCOX−2阻害薬、胃薬の組み合わせです。
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