2才のシーズーのりゅうのすけ君は、小さいころから皮膚が弱く、ここ1年で急激に皮膚病が全身に広がりました。飼い主さんは、近所の動物病院に連れて行きましたが、「シーズーは皮膚が弱いから・・・」とシャンプーを出されただけで、特に治療はなかったそうです。段々ひどくなっていくのを見かねて2月16日に来院されました。
検査の結果、現在のところアカラスや疥癬は見つかりませんでしたが、重度の皮膚糸状菌症であることがわかりました。それに細菌やマラセチアという酵母が二次感染して症状を悪化させているようです。
日本では未発売の真菌と細菌両方に効く薬用シャンプーと、消毒治療、抗真菌剤の内服、更には抗生物質の注射の4本立ての治療が始まりました。もちろん皮膚病用の処方食もお勧めしました。
現在の状況が酷いだけに、治療の効果が楽しみでもあります。この子の経過も近日公開します。
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