ワンちゃんが散歩中草むらに入ったとき、キャンと鳴いて鼻の横に二つの穴が開いて血が止まらない。顔が腫れあがり、吐いてもいるとの内容でした。
2才のオス犬“ハク”ちゃんです。鼻の横に二つの牙跡がくっきり!散歩中草むらに入ったとき、キャンと鳴いて鼻の横に二つの穴が開いて血が止まらない。顔が腫れあがり、吐いてもいるとのことでした。毒素が下に落ち、首まで腫れあがっています。
すぐにセファランチン(ヘビ咬傷の特効薬です)やステロイド、強肝剤などの投与を行いました。
首の下のたるみは太っているのではなく、ヘビ毒素による皮膚組織の腫れです。
犬の場合は人とことなり血清等は使用されず、一般的にはステロイドや点滴だけしかされないことが多いようですが、当院では数十年前からセファランチンという植物アルカロイドを使った治療を行っています。セファランチンには組織破壊を抑え、活性酸素を抑える働きがあるので、ヘビや蜂、ムカデなどの咬み傷の激烈な痛みを軽減し、短期間で改善することが可能なのです。
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