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レーザー治療
当院では、半導体レーザーと炭酸ガスレーザー、スーパーライザーの3種類のレーザーを用いて治療や手術を行っています。
炭酸ガスレーザーは主に外科手術に、半導体レーザーとスーパーライザーは重度の麻痺や、内科疾患の補助的な使用など、いまや当院の治療にかかせないものとなりました。動物病院の使用症例数としてはかなり多い方ではないかと思います。ホームページや口コミで遠方から通院される患者さんも多くいらっしゃいます。

当院でレーザー治療を受けている患者さんたち
シーズーのユメちゃんの舌の腫瘤
シーズーのユメちゃんの舌の腫瘤
まだ一才にもならないユメちゃんの舌のウラにブツブツが出来ているということで来院されました。
ユメちゃんの舌のウラ
ユメちゃんの舌のウラ
白い内容物を溜めたイボが沢山できています。抗生物質や消炎剤にも反応しないので、炭酸ガスレーザーで蒸散することになりました。
術後の状態
術後の状態
かなり深くまで蒸散しましたが、傷はすぐになおり、今まで再発もしていません。病理検査に出せなかったので、詳しい原因は謎のままですが・・・
腎不全のリュウくん
腎不全のリュウくん
膀胱炎(猫の下部尿路疾患)から腎不全を起こしてしまったリュウ君です。腎不全は改善しましたが、排尿痛が続いていたため、患部にレーザー照射を行っています。
現在はすっかり回復して最近パパになったそうですよ!
新しく入ったスーパーライザー
新しく入ったスーパーライザー
今までの半導体レーザーより、深達度・効果ともに優れたスーパーライザーを導入しました。白血病のミーちゃんは免疫強化のツボ「大椎」にレーザーを照射しています。
術後の傷の疼痛緩和・早期治癒にも
術後の傷の疼痛緩和・早期治癒にも
避妊手術を受けたテルテちゃんの傷にもレーザーをあてています。術後、傷の違和感や痛みのため舐めてしまう子にもスーパーライザーはお薦めできます。
金属部には照射できなかった半導体レーザーとは異なり、スーパーライザーは金属使用部にも照射可能なのです。(傷はステンレス製のワイヤーで縫合してあります)
下眼瞼にできた腫瘤
下眼瞼にできた腫瘤
シーズーのパックンです。老犬では瞼にこのような腫瘍ができることがあります。主に眼瞼のマイボーム腺腫と呼ばれるもので、切除すれば治癒しますが、メスによる切除では眼瞼周囲はマージン(切除時の余裕)が取り難く、術後も再発する例が多く見られます。また、十分なマージンを取ろうとすると目の外観が変わってしまいます。
腫瘍は眼球に絶えず刺激を与えるため、結膜炎や角膜炎の原因になります。
パッくんも絶えず出る目やにに悩まされていました。
炭酸ガスレーザーで蒸散しました
炭酸ガスレーザーで蒸散しました
安定剤をかけ、眼球を保護しながら十分深部まで蒸散しました。これはレーザー直後ですが、赤い部分もかさぶたになり目の形を損なうことなく綺麗になおりました。
骨盤骨折したシーちゃん(猫)
骨盤骨折したシーちゃん(猫)
2階から転落して骨盤を骨折してしまったシーちゃんは、かなりのおばあちゃん猫です。来院時、後ろ足は麻痺して動けない状態でしたが、数日でよろよろながら歩けるようになり、今では生活に支障がない状態まで回復しています。
レーザー中のシーちゃん
レーザー中のシーちゃん
注射のときは怒る私だけど、レーザーは気持ちいいから許すわ〜。
頚椎症のモモちゃん
頚椎症のモモちゃん
首を下げて痛がって鳴くということで、レントゲンを撮ったところ環軸椎の亜脱臼が疑われました。注射治療と併用してレーザー治療も行い、短期間で痛みを抑えることができました。
このモモちゃん、単に太っているわけではなく、肝臓に腫瘍も抱えているため、腹部が腫れているのです。以前より乳癌もあり、子宮蓄膿症で手術も行いました。
今も2週間に1度、レーザー治療と免疫療法や強肝剤などの注射治療に通っています。
パグのモモちゃんの尻尾の腫瘍
パグのモモちゃんの尻尾の腫瘍
今までも足に肥満細胞腫ができて2回手術しています。今回は尻尾にでき、擦れて出血するということで切除することになりました。もちろん免疫療法も併用して行っています。
尻尾の腫瘍部分
尻尾の腫瘍部分
皮膚から盛り上がっている腫瘍部分です。尻尾は皮膚の余裕が少ないため、メスによる切除は難しい部位です。今回は炭酸ガスレーザーを用いて蒸散切除することになりました。
炭酸ガスレーザーで蒸散切除中
炭酸ガスレーザーで蒸散切除中
レーザー光線で組織を蒸散しながら切除していきます。出血もほとんどありません。
きれいに取れました
きれいに取れました
焼いた部分がそのままかさぶたになるため、縫合はしませんでした。
ただ、モモちゃんはこの部分以外にも沢山の腫瘍の種を持っているため、いつ他の部分が大きくなるかわかりません。免疫療法を続けながら、見守っているところです。
メインクーンのラヴちゃん
メインクーンのラヴちゃん
ラヴちゃんは元気さ余って、腰を痛め、下半身麻痺になってしまいましたが、
数回のレーザー治療で、元通り歩けるようになりました。
変形性脊椎症のプーちゃん
変形性脊椎症のプーちゃん
脊椎の老化現象の一種で、体を支えている脊椎の変形により、さまざまな症状を現す病気です。脊髄が圧迫され、直接的な物理的圧迫、また血行、循環障害により神経根障害とか脊髄障害とよばれる症状を呈します。
この子の場合は腰椎後縁に骨棘が形成されています。動き方がぎこちないということで来院しました。
腸の動きも悪くなり、ガスが溜まり、膀胱も麻痺傾向にありましたが、半導体レーザー治療で、今は走れる位元気です。
ただ、若い動物の一過性の障害と異なり、骨自体の変形は残るので、治療をやめればまた症状が再発したり、悪化することもあるので、定期的なレーザー治療が欠かせません。
レーザー中のプーちゃん
レーザー中のプーちゃん
これすると楽なのよ〜。またあてにくるわね〜!
猿回しのお猿さんも・・・
猿回しのお猿さんも・・・
ハードな芸で腰を痛めたお猿にもレーザー治療を行いました。今は腰を使わないソフトな芸に切り替えて頑張っているそうです。
小鳥にも使います
小鳥にも使います
メキシココガネインコです。ガラスにぶつかった後下半身不随になりました。これははじめてのレーザー治療時。
足が立たず、手のひらに胸をつけて体を支えています。

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